弱肉強食
念願のオセローは、2徹明けで不覚にもうとうとしてしまった
階段横の席だったので、蒼井優が何度か横を通った
妄想で持っていた彼女への親近感は一瞬にして消えた
そこにはスクリーンが存在していたのだ
演劇に期待していた身体的な感覚、Methの「りんご」的な感覚は味わうことができなかった
もしかしたら感覚が蒼井優との距離にfixされていて
その焦点で劇全てを見てしまったからかもしれない
そこにはスクリーンが存在していたのだ
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競争に勝たなくては“生きて”いけない
それが今の時代の掟だ
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スタンディングオベーションを浴びる役者たちの顔は美しかった
いつか絶対に向こう側の人間になってやろうと思った