rebuild

部屋の片付けをしているが一向に進まない。
スペースに対して物が多すぎるのだ。移動しても量は変わらない。
捨てなくては何も変わらない。


中学生くらいからはじまっていただろう、記号武装という処世術を覚えた。
その居心地よさに浸りきって、いつからか象徴消費の化身みたいになっていた。
この部屋にある物の半分以上はその残骸である。


インテリアに対するこだわりのなさとその中に雑多に放置された物たちがこれまでの人生を物語っているようで恐ろしい。
すべてデジタル化してUSBメモリの隅っこに置いておけばいい。
それで許される。誰も部屋には来ないんだから。
少しだけの救いを残して。



昨日のレイトショーでやっと「序」を見てきた。
殴られたような気分だった。
rebuild。



捨ててもなにもかわらない。