虫酸

開発経済の試験勉強。
貧困、貧困、貧困。


なぜ経済学部を選んだのか、そのあまりに貧弱な理由を今さらになって思い出す


当時は大まじめにそう考えていたけれども


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「あなたのその価値観は10年後も変わりませんか?」


(ふざんけんじゃねえ!)


秋頃の某社の特別講義にて。胸をえぐられるような言葉だった。ふざんけんじゃねえという返答自体、あまりに意志の弱さを露呈していたように思う。「10年後の不確実性のために今の価値観を曲げられない」そんな立派な言葉も結果から言えば欺瞞として残っただけなのかもしれない


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一晩で全てをひっくり返した。


トルソーに刻まれた決意の言葉を見る度、なんとも言い難い気持ちがこみあげてくる。


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一つだけ気付いたことがある

適応を前提としていたこと
それだけは断固として退けなくてはならない


すべてはこれから始まるということ、始めるということ


まだ何も決まっていないのだ