realize

多くの職業のうちには、インダストリアル・デザインよりも有害なものもあるにはあるが、その数は非常に少ない。たぶん、たった一つの職業がいっそういかがわしいものだといえよう。広告デザインががそれである。


久しぶりに本でも読むかと思い、知人が勉強会を開くと言うので課題書の「生きのびるためのデザイン」を開いてみると、のっけからこんなことが書いてある。


偶然か必然か、某広告企業の面接の帰り道だった。
少し読み進めると、今の精神状態にはとても耐えられないような内容がつらつらと続いていたので、携帯が鳴ったのを言い訳に本を閉じることにした。


デザインの歴史。秩序の歴史。合理の歴史。言語化の歴史。


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ラップトップが壊れ、ミシンが壊れ、携帯が壊れた。
本番当日の朝に聞いた何かが壊れるような音は、あまりにも現実的なことだったのだ。