ショーをふりかえって

ショーが終わって4日、睡眠の喜びを再確認。
そんなことはよしとしてショーの反省。


あまりにも反省点が多すぎるんだけどね。


全体を通して、「触覚」という良いテーマを選んだにも関わらずそのテーマに対する意識、理解、こだわりがあまりに貧弱だったように思える。特にデザインチームについてそれが顕著。これは、2年反省会や後輩のblogでも言ったことだけど、デザインを考える出発点におけるテーマに対する意識が弱すぎる作品が多いように思えた。「こういった雰囲気の服が作りたい」「○○っぽい(ppoi)服が作りたい」というのがテーマより先行して成立してしまって、そこに触覚的要素を無理矢理ねじこむといった感じ。その結果として、テーマへのこだわりを感じる作品もほとんどなく、(自分も含め)あまりに安易に触覚的要素を取り入れただけの作品が多くを占めていたように思える。
理想的なのは、触覚に関わるイメージがデザインのイメージより先、あるいは同時に生まれて、その触覚的イメージを如何に表現していくかに意識を集中しながらデザインを築いていくという思考順序であったのかもしれない。かなり難しいことではあるが。このことに2週間前に気づいた自分自身も、2日間作業が完全にストップして、時間的な焦りから結局思考から逃げて妥協し、また同じような考え方でデザインを練ってしまうという散々な事態に終わった。
演出についても同様。雰囲気作りとしてはある程度成功してたものの。なぜ美術館なのか。なぜあの絵画の選択なのか。なぜあの映像なのか。なぜあの照明なのか。なぜあの音楽なのか。結局あまりこだわれなかった。演出全体のコンセプト設定あたりまでは、それなりのこだわりをもって進めることができていたが、そこから細かい要素への具現化の作業で、妥協して雰囲気作りや見た目の良さへ走り、演出のコンセプトから離れてしまった点が多かった気がする。


せっかくの良いテーマを殺してしまったのが本当に残念だなあ。。。


そしてさらに多いのが個人的反省点。
が、久しぶりにやたら文書を書いて疲れた(大丈夫か文系学生www)のでそのへんはまた今度整理することにしよう。


まああまりに反省点は多いものの、全体としては前回よりあらゆる点で成長していたし、それなりに人に見せられるものを創れたことは自信にはなる。正直去年の秋の初のショーはあまり人に自信を持って見せられるものではないが、今回のショーはより多くの人間に見てもらいたいと自負できるものになった。それに結果として、このテーマでショーを創ったことでfabに最も欠けている要素が反省すべきものとして顕著に現れたことは非常に良かった。fabはこれで終わりではないので。



最後に、このショーを通して一番うれしかったこと。2年反省会のとき、それぞれがそれなりに反省点をしっかり見出していて、かつ次のショーに対するモチベーションがすごく高かったこと。正直、準備期間にはショーなんて二度とやらんとか思ったときもありましたがwww間違いなくもう一度挑戦します。



見てろよ、くりえいたーきどりのおされ専門学生ども。